sweet melody
20歳、恋愛継続中
そして、時は流れ。
私は短大2年で卒業間近、就職だって氷河期と言われる、このご時世に希望してた旅行会社に内定した。
拓斗はというと、大学3年も終わる頃でこれから就職って時。
私は拓斗に家に呼び出される。
拓斗が家に呼んでくれることはしょっちゅうあったから、いつものように家に向かう。
いつでも泊まれるようにパジャマや下着、化粧品等は拓斗の家に常備してある。
それだけで私はそばにいていいんだって安心できたりする。
『あのさ、、、俺、就職しない。』
「えっ、そうなの!?もしかして、バンド活動?」
『ん。あいつらとも話して決めたんだ。やっぱバンド活動諦めきれない。』
「そっか〜!拓斗、ギター弾いてる時生き生きしてるもんね!」
ちょっと赤くなる拓斗。
相変わらず可愛いです、拓斗さん。
『一応、事務所には入るんだけど。大学は卒業したいって言ってるからそれまでは練習とかになると思う。』
「そっか〜。それにしても事務所の人、寛大だね〜!」
『ん。あと、色んなバンドの前座みたいな感じで弾かせてくれるらしい。』
「そうなの!?凄いじゃん!!
一歩ずつ夢に近づいてるね!あっ、でも両親は、、、?」
『ん?ああ、ちゃんと説明して承諾してもらった。自分の人生だから、自分で責任取ってやってみろって。』
「そっか〜。よかったね!これからどんどん忙しくなりそうだね!」
『ん。だから、あんまり時間取れないかもしれない。ごめんな?』