sweet melody
「幸せすぎる誕生日になったよ〜!」
なんて泣きながら言ってると、
『あと、これ…。』
そう言って、拓斗が小さな箱と1枚の紙をくれた。
「これ…?見てもいい?」
『ん。…あ〜でも待って。…うん、いいよ。』
そう言いながら、私から離れてソファに座る拓斗。俯いてるから顔が見えない。
突然、拓斗との距離が出来て、寂しくなる。でもそれ以上に手の上の物が気になる。
拓斗のことも気になりつつ、1枚の紙を広げる。
それは五線紙に書かれた、手紙?
うん、手紙だ。
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優花
いつも支えてくれて、ありがとう
優花がいたから、これまで頑張れた
いつもは口に出来ないけど、
これからも優花にはそばにいてほしい
橘 優花さん、結婚してくれますか?
白石 拓斗
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もう、ダメ。涙腺決壊。