sweet melody


そして、もう一つの小さな箱を開けるとそこには綺麗な石の付いた指輪。




これって。これって。




拓斗の方を見ると、めちゃくちゃ真っ赤な顔。
普段は恥ずかしがって、ここで目を逸らすけど今日は私をしっかり見つめてくれる。



『待たせて、ごめん。』



そう言って、私の腕を掴んで拓斗の方に引っ張ってくれる。
私は拓斗の胸の中で今日一番の涙を流した。



拓斗の心臓、壊れそうなほどバクバク言ってる。拓斗?緊張してくれてたの?





『…返事は?教えて?』




「もちろん、Yesだよー!Yes、Yes、いえすー!!」



もう嬉しすぎて、気持ち止まらなくて、
思わず何度もYesって言っちゃった!




そんな私をふっと優しく微笑んで抱きしめてくれる拓斗。



『優花。…あ、いしてる。』



小さな声で囁いた拓斗からのこの言葉は、一生忘れられない一日にしてくれたんだ。




「私も、愛してるー!!」





fin.








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