sweet melody
「あ、あの、わ、忘れ物を、、、。」
『そう。』
噂通りの無表情。確かに怖い。。。
私は慌てて、音楽室の机の中から忘れ物を取る。
その間、拓斗はギターの練習を再開していた。
というより、弾き流してる感じ。
思わず、魅入ってしまう。
綺麗な手してるな〜。
いつもあの綺麗な手から、かっこいい音色を奏でてるんだな〜。
なんて、ガン見しちゃった!
『何?』
視線に耐え切れなくなった拓斗がこちらを見る。
「あっ、ご、ごめんなさい、、、!
忘れ物見つかったので、し、失礼します!」
やばい、やばすぎる!
初めて喋ったよ〜!
一生の宝にする〜。
そんなことを思って、音楽室を後にする。