sweet melody
ん?一生の宝、、、?
これってまたとないチャンスじゃない?
私のこと、絶対知らないだろうけど
自分の気持ち伝えるのは悪いことじゃないよね?
今日くらい、思い切ってもいいよね?
ええい、もう当たって砕けまくれ!
私はほとんど勢いで、たった今出てきた音楽室へ再び足を向けた。
「あの!、、、拓斗先輩!」
拓斗がギターを弾く手を止めてこちらを見る。
「私、2年の橘 優花っていいます!
ライブの度に拓斗先輩のギター弾く姿見てて、いつも楽しそうに演奏してる所に惚れました!!
音楽に対する熱い情熱が毎回伝わってきて、すっごい元気貰えます!
皆はクールだっていうけど、私は拓斗先輩の熱い眼差しが大好きです!」
かなり早口で、気づけばかなり恥ずかしい事を口走ってる私。
そんな私を驚いた顔で見つめる拓斗。
心なしか、顔が赤い、、、?
「えっ、あっ、突然すみません!
今日先輩と会ったのは何かの縁だと思って、どうしても気持ちを伝えたくて。
初めて会った奴にこんなこと言われて、気持ち悪いですよね?すみません!」
あ〜、穴があったら入りたい。
緊張するとかなり早口になる私。
沈黙が辛い、、、。
『、、、いや。ありがと。』