光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
「お前、全然濡れてねーな」

そう言って秋人は笑った。

何も感じない。

ただ殴られた顔とくくりつけられた足、

そして性器がヒリヒリ痛んだ。

気持ち悪くて吐き気が止まらなかった。

悔しくて涙も流れなかった。

ほんの数十分であたしは処女を失い、

きれいな体ではなくなった。

でも、それはだれを

責めることもできない。

すべて自分がしてきたことのツケ……。



悪夢から解放され、くくりつけられていた

ロープを自ら解いた。

右足にはくっきりと赤い痕が

残っていてヒリヒリと痛んだ。

あたしは急いで衣服を着ると、

外へ飛び出した。

自業自得。

でも当時はそう思えなかった。

思いたくなかった。

゛犯された゛

そう思いたくなかった。

自分が自分でなくなるようで怖かった。

あたしは外に出て、すぐに震える手で

七海に電話をかけた。

「はぁ~い」
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