光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
オヤジは舐めまわすようにあたしを見る。

「ナミ」

あたしはとっさに嘘をついた。

そしてオヤジのねちっこい愛撫。

足の指まで舐めまわされる。

気持ち悪い。

そしてオヤジはあたしの性器に

自分のモノを入れ腰を振る。

早く終われ。早く終われ。

そればかり考えていた。

お風呂に入ったあと、

オヤジは5万円をあたしにくれた。



高校一年生の春ー。

あたしは初めて援助交際に手を染めた。

そのときは罪悪感などなにもなかった。

お金なんて欲しくない。

あたしが欲しいのは愛。

昔みたいに戻りたい。

だれかに必要とされたい。

寂しさを埋めるために

毎日のように体を売った。

だいたい4万~5万の値段が、

あたしの体についた。

その頃のあたしには、体と引き換えに

お金をもらっている罪悪感など

なにひとつなかった。

父はあたしには興味ないから、

何も知らない。

稼いだお金は貯金したり、

里奈に送っていた。
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