光り輝く命~救ってくれたのは君だった~

〇初恋〇



恋なんてわからない。

人を好きになるってなに?



あたしはずっとそう思っていた。

あたしは高校二年生になった。

父との距離はあいかわらず。

顔を合わせても会話すらない。

そんなとき、クラスの友達に

メル友を紹介された。

断りきれず、あたしは軽い気持ちで

受け入れた。

相手の名前は竜也。

他校で一つ上。

最初はそれだけ聞かされてメールを始めた

好きになる、恋をするなんて

あり得ないと思っていた。

だって汚れてるあたしを好きに

なってくれる人なんて、いるわけない。

そう思っていた。

でもメールをしてると楽しくて、

実際会ってみるとチャラくもない

普通のさわやかな男の子だった。

会った日からあたしは、

少しずつ彼に惹かれていった。

この感情は好き……なの?

でも恋なんて知らないあたしには、

わかるはずもなかった。

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