光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
そしてメールを始めて二週間後ー。

〈俺マジで夏菜のことが好きです。

最初メールしてて楽しくて実際会って

みたら可愛くてどんどん好きになってた。

付き合ってください!〉

メールでだけど、初めて男の子に

告白された。

あたしは驚きながらも、

〈あたしでよければ〉

そう返信していた。



高校二年生の夏ー。

竜也とあたしは恋人同士になった。

あたしの初彼。

でもあたしは竜也に隠し事をしている…。

卑怯な考えの自分がイヤだった。

話してしまえば嫌われるんじゃないかって

怖かった。

竜也と付き合うようになってから

放課後はゲーセンやカラオケに行ったり、

はたから見ても普通の恋人同士

だったと思う。

手も握ったし、キスもした。

でも体だけは、どうしても許せなかった。

「ねぇ、さとみ、

あたしどうしたらいい?竜也に言った

ほうがいい?」

あたしはさとみに相談した。

「あたしはなんとも言えないな。

夏菜に彼氏ができてうれしいけど、

過去を隠して付き合ってるのも

つらいと思う。でも、言ったら別れる

ことになるかもしれないし」
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