光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
これが彼との出会いだった。

教室へ入り友人と他愛もない話を

していると、チャイムが鳴り先生が

教室に入って来た。

「神崎、来たのか!

単位ヤバいから頑張れよ!」

「は~い」

あたしが自殺未遂をしたのは、

さとみと百合しか知らない。

あたしはあいかわらず外を眺めていた。

「ねぇ神崎さんって、生きてて楽しい?」

矢野隼人に直球すぎる質問を

ぶつけられた。

「楽しいよ。なんで?」

「神崎さんって、

笑っててもつまんなそうな顔してるよ」

その言葉があたしの胸に突き刺さった。

先生の話も耳に入ってこないくらい

彼の言葉が胸の奥にズシッと響いた。

「夏菜、今日カラオケ行こうよ! 」

休み時間、あたひのもとへ百合は

駆け寄ってきた。

提案者は百合。

「あたしも行きたい!

夏菜の回復祝いってことで!」

とさとみも言った。

そして放課後、さとみと百合と数人の

女子とカラオケに行くことになった。

昼休み、あたしたちは非常階段の

近くでご飯を食べる。

「あれ、珍しいね。夏菜がお弁当なんて」

さとみは鋭い。

「実羽……」
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