光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
昨日の話をさとみと百合に話すと、

自分のことのように喜んでくれた。

弁当箱を開けると海苔弁に焦げだ卵焼き、

そして焦げだウインナー、そしてトマトが

入っていた。

「焦げてるし」

あたしは笑いながら食べたけど、

本当はうれしくて泣きそうだった。

一口一口、噛みしめながら食べたお弁当。

きっとどんな料理よりも、

あたしはこのお弁当が好きだろう。

五限目はあたしの嫌いな数学。

あたしは屋上に行き空を眺めていた。

空はすごく澄んでいて、憂鬱な気分を

吹き飛ばしてくれそうだった。

そのとき制服のポケットの携帯が震えた。

〈サボりかぁ?〉

さとみからのメール。

〈あたり☆屋上にいます。〉

ー送信ー

そしてあたしはウトウトしていた。

ーギィー

錆びた屋上の扉が開いた。

「神崎?」

目を開けると矢野隼人だった。

「矢野くん!?」

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