光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
隼人は鞄を奪い取ると

自転車のカゴに入れた。

あたしは渋々自転車に乗った。

ドキドキする……。

「胸当たってんだけど」

隼人が笑いながら言った。

「エロ!変態!」

しばらく笑い話をしたあと、

隼人が言った。

「お前、なんかつらいことあるの?」

「はっ?」

「なんかいつも醒めた目してるから。

つらいことあったら、いつでも俺を頼れ」

もうあたしの家の前。

隼人は携帯を取り出し、

あたしの携帯に自分のアドレスを入れた。

「なんでそこまですんの?」

「理由なんてねぇよ」

また八重歯を見せた。

そのあと小さく、

好きだからって聞こえた気がした。




あたしは学校へ行くたび

隼人を目で追ってしまう。

意外にモテることもつい嫉妬してしまう。

どんどん二人の距離は縮まっていった。

「夏菜、隼人が好きでしょ?」

突拍子もなく、さとみご言った。
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