光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
「隼人、?見つかった?」

「いや。渉にも手伝って

もらってんだけど見つからねぇ」

渉は隼人とさとみと同じ中学で隼人の親友

さとみのいそうな場所を

探し尽くしたが、どこにもいない。

「さとみになにかあったら、どうしよう」

百合が泣きながら、そうつぶやいた。

「なにかあるわけなんかないでしょ!」

どうしよう。

冷や汗ばかりが出てくる。

そして悪い方向にばかり考えてしまう。

里奈、お願い。さとみを守って。

あたしはふと引き寄せられるように

近くの海へ走った。

なぜだろう。

さとみがいそうな気がしたんだ。

スニーカーの中へ砂が入る。

潮の匂い。

目線の先には、白いワンピース姿で

浜辺にうずくまる女の子がいた。

「さとみ!!!」

あたしは大声で名前を呼び、

駆け出した。

「夏菜……」

あたしは思いっきり、さとみを抱きしめた

「ごめんね……心配した?」
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