光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
カーテンを閉め、

いつものようにスウェットに着替えた。

制服は脱ぎ散らかしたまま。

あたしの悪い癖だ。

そのままリビングへ向かった。

「夏菜、おせーよ」

一樹はビールを飲んでいて、

すでにほろ酔い。

「酒くさっ!」

「ひでぇ〜」

あたしと一樹のやり取りを見て

笑う希美さん。

なんだか温かかった。

「一樹、夏菜にも話なさい」

父がそう言った。

「話って?」

あたしは父の顔を見る。

そして兄の方に目をやった。

一樹は真剣な顔つきだった。

「夏菜。いきなりだけど、

希美と結婚しようと思う」

えっ!?

あたしは無言で硬直。

「結婚しても、

夏菜は俺の大事な妹だから」

希美さんの左手の薬指には

光るリングがはめられていた。

「おめでとう……」

「泣くなよ〜

お前のことも大好きだからな」

「一樹のシスコン」
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