光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
七海はあたしより二つ年上の高校一年生。

きれいな栗色の髪。

耳にはたくさんのピアス。

そしてクリクリとした

大きな目が特徴だった。

「好きなだけ、いていいから」

そう言って、彼女は冷蔵庫から

缶ビールを取り出し、あたしに渡した。

初めてのビール。

「苦っ!」

あたしがそう言うと、

「マジ信じらんない!

あんた飲んだことないの?」

そう言って七海が腹を抱えて爆笑した。

それにつられて、あたしも笑った。

少しだけ……本当に少しだけ寂しさが

吹き飛んだ気がしたんだ。



あたしは七海からタバコも教えてもらい、

どんどん悪い方に染まっていった。

でも当時は、大人になれたようで

うれしかった。

居場所ができて

うれしかったのかもしれない。

そんなことしても大人になれる

わけでもなく、なんの意味もない。

あたしは、まだまだ子供だった。

夜はカラオケに行ったり、

ナンパされて初対面の男の子たちと

オールしたり……そんな毎日。
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