我ら!恋愛探偵団


「く…やま…黒山くん!ここの問題答えて」


ボーッと彼女を見ていたら先生に当てられた。



「黒山くんたらドジー!」



「ボーッとしてるらいくんもイケメン〜!!!」



ムクッと彼女は机から起き上がった。



あーあ、先生のばか。起きちゃったじゃん。




入学して1ヶ月なんてあっという間で校外学習も近くなってたんだ。



そしたらある日学年中がザワザワ朝から騒がしかったんだ。




「やっべ、めっちゃ可愛い…」



「誰だよあの子…」



声の正体を見たら声が自然と出てたんだ。



「あれ、キノコちゃん可愛い。」



長い睫毛にまん丸の目



キノコ頭が可愛いじゃないか。



もちろん、クラス中の女子が悲鳴をあげたがそんなの知らない。



キノコちゃん…いや中川紗良。



一目惚れなのかもしれない、気になって可愛いな、と思った子は。



いや、そんな事ない。まず、俺の好きなものはしいたけ、あと俺に興味ない猫。



あの子は多分猫みたいなんだろう。
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