我ら!恋愛探偵団


「ちょっ!立ち聞きなんてタチ悪い!しかもあんたのせいでクラスメートの女子から視線痛いんですけど!!!」



いつの間にかいた、らいが壁に寄りかかりながらダルそうにしている。




「たまたま通りかかっただけー」



「あっそうですか」



ふと、私を見る瞳にドキッとする。



な、なんなんだ!!




「じゃ!!わたくし1組戻るね!!!」



キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴ると瀧さんは慌てて、クラスに戻っていった。



「キノコちゃん」



「な、なによ…」



「教室戻ろっか〜」



いつもは深く問いただすのにカツカツと教室に戻ってしまった。




「ジェーントルメーン」


「なーにしてるの、さらたん!!!」



突っ立っている私に部長とカレンさん。




「うっ…グスッ…」



「「え…?」」



2人の声が重なった。
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