我ら!恋愛探偵団


ええええええええええええええええええ



女子たちの一斉の悲鳴が響き渡った。



「…ん?なんですって?」





「キノコちゃんひどいな〜、聞こえてたくせに〜」




そう言うと黒山らいは泣きまねをする。




女子たちはかわいそう!などともはや黒山らいの味方しかしていない。




「いや、待って。ムリムリ!」



ダンスは普通に断る。乙女な顔の友里ちゃんが浮かんだ。




「ええ〜なんでよ〜どうせ誰と踊るか決まってないんでしょう?」



「き、決まってるよ!!!」




そう、叫んでしまった。



「ん?だれ?」




にこやかに悪魔が囁く。




咄嗟に右手で指してしまった。




「ぼぼぼぼぼぼ、ぼくぅ?!」




もはや、田所委員長しか助けを求められなかった…(すまない田所くん…)



「そう!そうだよね!!田所くん」


ギョッと鬼の形相で見つめると田所くんはひいいいいいいいと怯えながらも頷いた。



「ふーん。じゃ俺っち邪魔しなーい」


黒山らいはまたスタスタと自分の席に座った。
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