我ら!恋愛探偵団
「…ら…ん…さ…さら…さらたん!!!!起きてくれええええええええええええええ!!!」
耳がツーンとする声が頭に響き渡った。
「うるさいな部長!!!カレン脳トレなうなんだからやめてよおおお!!!」
カレンさんが部長にマジギレをした。
「あの…起きました…はい…」
「「さらたん!!!!」」
部長とカレンさんはゲームを置いて私の元へと駆け寄った。
「大丈夫かい?!3組の、教室でボブヘアーちゃんが失神したっていう噂を聞いてね、まさかとは思ったんだがやっぱりさらたんだったかー」
ふぅーーーっと部長が冷や汗をかいていた。
「本当カレンも心配したんだからね!!保健室まで黒山くんがお姫様抱っこしてたんだからああ!」
ズーンと、記憶が、蘇る。
確か…
「あっ!!友里ちゃん!友里ちゃんは?」
「市川さんなら大丈夫。ラザニアは失敗だったらしいがダンスには誘えたみたいだ!」
部長はベリーグ!といつもの親指を出した。
「え?!本当ですか!!ダンス誘えたんだ…」
「ああ…最初はダメだったらしいが突然オッケーしたらしい!!いやあ、万々歳だな!!」