我ら!恋愛探偵団


「いや…私は棄権で…」


あいつと踊るなんて…ありえない。



ていうか!恋愛探偵団は友里ちゃんの応援団だろうが!!!と心の声で叫ぶ。



「えーキノコちゃんか。踊ろっか〜」


いつもの口調で黒山らいが言った。



「ぜっったい、イヤ」



「さっき、えんえん泣いていた…「踊りましょう」



ニヤニヤ悪魔の顔でさっきの事を言おうとした。



くそおおおおおおおお。




泣き顔を見られた弱み。



「では!決まりで!!!皆さん、残りのダンス大会、校外学習楽しんで!!」



「じゃーねー!!!」



カレン先輩と部長は満足気にスクリーンから消えていった。





勝手に決められてしまったくじ。弱みを握られたせいか断れない




「友里ちゃん…ごめんね?後で部長にはちゃんと、言うから。」



「ううん!大丈夫だよ紗良ちゃん、同じ班でカレー食べられただけでも嬉しいの。ダンス頑張ろうね」


友里ちゃんはニコッと笑顔でそう言うと、私のパートナーの、委員長とダンスの練習をし始めた。



なんて優しい子なんだ…と感じた。
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