我ら!恋愛探偵団
ヒソヒソヒソヒソ。
この学校では当たり前のヒソヒソ話が聞こえる。
「めっちゃ綺麗…」
「だれ、あの子ー?」
視線が痛い。
「キノコちゃんかわいい」
黒山らいがタキシード姿で私に向かってそう言った。
慣れない化粧にコンタクト。
「みるな」
「えーやだ。」
フワッフワとカールしたボブに触れる
「さわるなみるな近づくな」
「やだ」
さわさわさわさわと黒山らいはボブの髪に触れる。
お前は髪フェチかよ!と叫んでやりたくなった。
叫び声と共に最初に出会った時と同様、メガネをハズされ化粧までさせられた。
黒山ズルいぞー!!!
と、今度は男子の声がする。
「では、皆さん。曲のスタートです!好きな様に踊ってくださいね」
学年委員長の声と共に、黒山らいが手を取る。
「じゃ、おどりましょー」
やっぱり彼はゆるい