春はキミ
それからは、退屈な授業、授業、授業

かろうじて窓側だったため、なんとかしのげた

が、耐えられなかった人はいた

寝てる人や

早退してる人

私は、頑張らなくちゃ

お父さんのために

そう思うと、窓なんか見てられなくて

黒板の方に向き直る

「…から、ここがxで20になり、yは……」

あ、やばいと思った時にはもう遅い

先生の口からよく分からない言葉がずらずらと

これは、帰ってから復習だな

この時間は黒板の字を必死に写すだけで終わった

(…そう言えば、さっきの雲クリームパンみたいだったな……)
< 11 / 39 >

この作品をシェア

pagetop