春はキミ
始めの30分は良かった

調子も悪くなかったのだ

異変が起きたのは長い校長先生の話

校長先生の話は立って聞いていた

だから、少し疲れてしまっていた

「…はぁ…はぁ」

だんだんと呼吸は荒くなり

うまく息が吸えなくなる

あぁ、やばいと思った

でも、遅くて

視界が暗くなる

息が吸えない

苦しい、苦しい

誰か…


意識がなくなる直前

私を呼ぶ声が聞こえた

暖かくて

気持ちいい

懐かしい感じ

あぁ、お母さんと同じ………
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