春はキミ
episode4
「尾崎さん、今日は早退ね」
保健室の先生は、職員室から戻ってくると私に言った
「あ、佐々木くん尾崎さん送ってくれる?
尾崎さんのお父さん、忙しいみたいなの
家は尾崎さんに聞いてちょうだい」
それだけ言い残し、先生はまた職員室に戻って行った
「…鞄持ってくる」
薫もまた教室に戻っていった
保健室に1人
窓から入ってくる桜を見つめていた
まるで1人孤独な病室みたいだった
考えれば考える程怖くなってきた
薫は私が好きで
私も薫が好き
もし
もしも、私が死んでしまったら
薫は一人ぼっちになってしまう
寂しい思いをしてしまう
デートにだって行けなくなるかもしれない
話せなくなってしまうかもしれない
一生目を覚まさないかもしれない
薫は
薫だけでも、幸せであってほしい
付き合ってすぐに考えるのもなんだが
やっぱり、私でいいのか不安になる
心に大きなモヤモヤができた
保健室の先生は、職員室から戻ってくると私に言った
「あ、佐々木くん尾崎さん送ってくれる?
尾崎さんのお父さん、忙しいみたいなの
家は尾崎さんに聞いてちょうだい」
それだけ言い残し、先生はまた職員室に戻って行った
「…鞄持ってくる」
薫もまた教室に戻っていった
保健室に1人
窓から入ってくる桜を見つめていた
まるで1人孤独な病室みたいだった
考えれば考える程怖くなってきた
薫は私が好きで
私も薫が好き
もし
もしも、私が死んでしまったら
薫は一人ぼっちになってしまう
寂しい思いをしてしまう
デートにだって行けなくなるかもしれない
話せなくなってしまうかもしれない
一生目を覚まさないかもしれない
薫は
薫だけでも、幸せであってほしい
付き合ってすぐに考えるのもなんだが
やっぱり、私でいいのか不安になる
心に大きなモヤモヤができた