Treasure
「遠野のことが好きやねん!
俺と付き合って!」
…耳を疑った。
この子何をゆうとるねん、なにを。
頭大丈夫やろか。
そう思っていたら、思い出した。
昨日の昼休みの出来事を。
ジメジメした蒸し暑い教室の隅でかたまっていた、男子たちの話。
”なぁなぁ、賭けしよーぜ!”
”賭け?”
”今からUNOして、負けたやつは、そのときに教室のドア開けたやつに告ること!”
”ええで! おもろそうやん★”
”やろ? あっ! 刹那もせぇへん?”
”俺ぇ? やるやる!”
…はっは~ん。
それで刹那が負けて、丁度運悪くドアを開けたのがあたしやった、みたいな展開か。
ありきたりか~。
関西人としては、あんまおもんないな。
とか、勝手に解釈をしてしまうあたし。
もちろん合っていると思いこんでいる、愚かな高2の女子だ。
「何かの罰ゲームやろ?
昨日の昼休み、佐々木らとゆうてた。
しょうもないことに貴重なあたしの放課後、使わんとってくれる?」
眉間にしわを寄せて、もろにキレた様子を見せる。
それを見た刹那は、一瞬ひるんだ様子を見せたが、またさっきの顔に戻った。
俺と付き合って!」
…耳を疑った。
この子何をゆうとるねん、なにを。
頭大丈夫やろか。
そう思っていたら、思い出した。
昨日の昼休みの出来事を。
ジメジメした蒸し暑い教室の隅でかたまっていた、男子たちの話。
”なぁなぁ、賭けしよーぜ!”
”賭け?”
”今からUNOして、負けたやつは、そのときに教室のドア開けたやつに告ること!”
”ええで! おもろそうやん★”
”やろ? あっ! 刹那もせぇへん?”
”俺ぇ? やるやる!”
…はっは~ん。
それで刹那が負けて、丁度運悪くドアを開けたのがあたしやった、みたいな展開か。
ありきたりか~。
関西人としては、あんまおもんないな。
とか、勝手に解釈をしてしまうあたし。
もちろん合っていると思いこんでいる、愚かな高2の女子だ。
「何かの罰ゲームやろ?
昨日の昼休み、佐々木らとゆうてた。
しょうもないことに貴重なあたしの放課後、使わんとってくれる?」
眉間にしわを寄せて、もろにキレた様子を見せる。
それを見た刹那は、一瞬ひるんだ様子を見せたが、またさっきの顔に戻った。