きみとぼくと高校生活
class
多くの生徒がどよめきを隠せないまま
校舎発表が行われた。
「僕は....あー。やっぱりC校舎か....」
僕はC校舎だった。
「結構自信あったんだけどなー。」
と、テストのことを振り返っていると
「....優もC校舎?」

とつぜん声をかけられた。

「....亮?」
「そーだよ。同中だっただろ。
まさかもぅ忘れたのか?」
「いや....忘れたわけじゃないんだけど....」
「だけど?」
「亮って医学部目指してたんじゃなかった
の?」
「....うん。一応親が医者だし、普通は俺がつぐんだけど俺には夢があるんだ。」
「亮の....夢?」
「うん。俺、弁護士になりたいんだ!!」
「弁護士!?」
「このまえさ、無実なのに捕まった人いた
だろ?俺、そういう人を救いたいんだ。」
そう語る亮の目は幼き子供が夢を語るようにキラキラとしていた。
「....やっぱ、亮はすごいな。
僕なんて、自分のことしか考えられないよ」
「そんなことねーよ。
ところで、優はなんでこの学校に入ったんだ?」
「僕はねー」

キーンコーンカーンコーン

僕の言葉と重なるようにチャイムが鳴った
「やべっ、次集会だっけ」
「うん。正式なクラス発表らしいけど」
「じゃあ、一緒になれるといいな!!」
「そうだね!!」
「急ぐぞ!」
「うん!!」
僕たちはC校舎の体育館に向かった。
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