愛の与え方。


突然、そばにあったベッドに引っ張られ
押し倒された。


「きゃっ…!!ちょ…」


腕を抑えられて、見つめられる。


「おれ、お前がきらい。」


「は…?」


きらいなのにこんな事するって…

この人わけわかんない…。



「なら、離してください、あの、お父さん呼びますよ?」


そう言うと先生は首元に顔を近づけてきて、首筋を思いっきり噛んだ。


「いったい!!はなしてって!!」


色気もムードも忘れるくらいに強く噛まれて、首筋はズキズキ痛んだ。


「うん、やっとちゃんと自分の言葉で話してくれたな。」


は…?自分の言葉…?


「だって、なんか親に対しても距離ある感じで…ガキのくせにって思ったからついな。」





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