【完】君と出逢って恋をした。



「ふ、風斗もかっこいいよ」



恥ずかしくて目線を外した。



風斗は私に近づき抱きしめられた。






「ちょ…!」



「今すぐ襲う勢いなんだけど」



耳元でボソッとそう言われた。



「なっ!変態!」



彼を突き飛ばす。



「いって!嘘だって…いや、嘘じゃねぇけど…いてっ!お前手加減しろよ!」



何度も何度も彼を叩く。



パシッと手首を掴まれて引き寄せられた。




「…俺のお嫁さんになってくれてありがとな」



さっきとは違う声のトーンでそう言ったから恥ずかしくてまた顔が赤くなる私。



そんな私を見て優しく微笑む彼は私の手を引きドアを開ける。



「そろそろ行こうぜ」



「うん!」



私たちは最高の笑顔で歩き出した。






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