【完】君と出逢って恋をした。
「さっさと寄こせ」
私の手からいちごミルクを奪い取る。
「ありがとうぐらいないの?」
「あ?言わねぇよ」
いちごミルクを一気飲みする風斗を見て松岡くんは驚いてる。
「秋山って甘党なんだ?」
「…悪りぃかよ」
風斗はチラッと横目で松岡くんが持ってる缶コーヒーを見た。
「大人ぶって無糖飲んでやんの?笑える」
「は?」
「なぁ、パシリ知ってた?こいつってな、コーヒー飲めねぇんだぜ?」
風斗が松岡くんを指差しながら私にそう言った。