【完】君と出逢って恋をした。
私、ウザがられてる?
…そうだよね
好きな人の周りにウロチョロしてるんだもん。
うざいよね…
でも軽く凹むな…
「パシリ?置いてくぞ」
「あ、待って!」
「あ、風斗!」
校門を出るときに女の子の集団と会った。
「よお」
「またその子と帰るの?」
チラッと私を見る。
「まあな」
「たまには私たちとも帰ってよぉ」
甘ったるい声でそう言い風斗の腕にしがみつく。
「また今度な。じゃあもう行くから」
風斗は振り払って歩き出した。
慌てて彼の後を追う。
「…あの女、ムカつく」
あの手紙が、嫌がらせの始まりの忠告だった。