甘い香りの裏側に【短編】
早速学校に着く。
下駄箱に入れよっかな!?
あ。でも先輩の下駄箱の場所わかんないや
「え!もう入んないよ~!えっ!!?つっこめなんて無理無理!」
ん??
3年生の下駄箱のほうが騒がしいな…
「いいから、入れちゃいなよ!!もー直接渡せないなら下駄箱に入れるしかないでしょ?1年生の私が3年生の先輩の下駄箱の場所知るの大変だったんだよ?」
「そんなぁ~!大体さ、下駄箱とか汚くない!?」
「うっさい。じゃーどーすんの?やめるの!?」
「はいはい、ちょっと待って。でも、食べてくれるかなぁ?晴人先輩…」
「…っ!?」
晴人先輩…??
じゃああの子は先輩の事が好きなのかな?
「よいしょっ!入った!先輩が食べてくれますように。大好きです、先輩♡」
「本人に言いなよー。ったく。」
「早く行こ!!」
パタパタパタと音がして1年生2人は走って行った。
…今の子可愛かったな。
なんか負けた気分。
「私が渡して意味あるのか「馬鹿。」
「えっ!?」
「意味あるでしょーが。告白でしょ?この日に思い伝えなくてどーすんの?」
「みっちゃん、いつの間に…。おはよ。」
「おはよ。今日かわいいね。詩穂さんにやってもらったの?」
「えっ!本当にそう思う!?可愛い!?ふへへ。えへへ~!」
「もーきもい!寒いから教室行くわ」
スタスタと歩いて行くみっちゃんに急いでついていく。
「待ってよ、みっちゃ~ん」
「もう早くしてよ、寒いでしょ?」
「はいはーい!」