月を見上げて。
姫
「陽華、髪の色とか服とか変わってるよ。」
太陽のようなオレンジ色の髪の毛と、黄色とオレンジ色と白の洋服になってる…
「美月だって…」
あ…ホントだ。
「姫様、鏡はこちらに。」
「わぁ。」
髪の色が宇宙のような…吸い込まれそうな青色になってる。
服は、青、黄色、紫の洋服。
「先ほどの声で姫本来の姿になられるのです。」
これが、本来の姿…
「その姿になれば、なんでも出来るようになりますぅ。」
「なんでも?空を飛んだり…とかも?」
「もちろんですぅ。飛ぶことをイメージしながらジャンプしてみてくださいぃ。」
飛ぶ、イメージ…
「わぁっ!す、すごい!」
「美月すごい!私も飛ぶ!…えい!」
「自由に飛べるね!陽華!」
「うん!すごいね。」
「降りる時は降りるイメージをしてくださいぃ。」
降りるイメージ降りるイメージ。
「楽しいね、美月。」
「うん。楽しい!」
「それと、月の姫様の背中に大きな剣がありますよね?」
「うん…」
さっきから気になってた。私の身長と同じくらいの大きな剣が背中にある。
でも全然重くなくて、不思議…