月を見上げて。

「陽華、髪の色とか服とか変わってるよ。」

太陽のようなオレンジ色の髪の毛と、黄色とオレンジ色と白の洋服になってる…

「美月だって…」


あ…ホントだ。

「姫様、鏡はこちらに。」

「わぁ。」

髪の色が宇宙のような…吸い込まれそうな青色になってる。
服は、青、黄色、紫の洋服。

「先ほどの声で姫本来の姿になられるのです。」

これが、本来の姿…

「その姿になれば、なんでも出来るようになりますぅ。」

「なんでも?空を飛んだり…とかも?」

「もちろんですぅ。飛ぶことをイメージしながらジャンプしてみてくださいぃ。」

飛ぶ、イメージ…



「わぁっ!す、すごい!」

「美月すごい!私も飛ぶ!…えい!」


「自由に飛べるね!陽華!」

「うん!すごいね。」

「降りる時は降りるイメージをしてくださいぃ。」

降りるイメージ降りるイメージ。


「楽しいね、美月。」

「うん。楽しい!」

「それと、月の姫様の背中に大きな剣がありますよね?」

「うん…」

さっきから気になってた。私の身長と同じくらいの大きな剣が背中にある。

でも全然重くなくて、不思議…
< 15 / 31 >

この作品をシェア

pagetop