月を見上げて。
ーー「おじゃましまーす」
「どーぞ。今日誰もいないからゆっくりしてってねー」
「うん。ありがと。」
「じゃあ、私の部屋で待ってて。飲み物持ってくるー」
「はーい」
陽華は下に降りていった。
私はなんだか落ち着かなくて少し歩いてみた。
「この部屋なんだろ?」
なぜか、この部屋が気になった。
覗いたりしちゃダメって思ってても、好奇心が勝ってしまった。
いいよね、少しくらい。
私はそーっと開けてみた。