恋愛感染エクスタシー
思わず止めた手に、先生の手が重ねられた。
ビクンと過剰に反応してしまった私に、先生がかすかに笑ったように見えた。
「ここは、こうしてみて」
やけに近い、先生の声。
それもそのはず。
先生の唇は、私の耳元をかすめるほどに接近していた。
少し冷たい手の平で私の手を優しく包み込み、鍵盤の上を走らせる。
私の反応を試すように
でもどこか愉しむように。
隙をみては指の間に、その長い指先を滑り込ませる。
先生……?