恋愛感染エクスタシー
「どっちって……」
それ使って、何するの?
どういう風に“料理”されるのかを想像して、胸が高鳴る私も、相当危険だ。
「せっかく作ったのに食べないの?」
若干残っている理性で、何とか対抗してみたけれど……
「食欲が満たされると、性欲は薄れるらしいから、先に千佳から」
「何そ――ッ」
唇はあっけなく奪われた。
ひとしきり口づけを交わした後、やっと解放された唇。
「……それで、そのハケをどうするつもり?」
抑えきれない期待をひた隠し、困った素振りでフェイク顔。
「そこが、俺の腕の見せ所」
拓海くんは意味深に微笑んだ。
―fin―