恋愛感染エクスタシー


「でもこれ、こっちの方が元気になるかも」

「はい……?」


理解不能なことを言われて首を傾げていると、課長は人差し指を下に向けて、意味深に微笑んだ。



……あっ。



頬から耳まで、一気にカーッと熱くなる。

何のことを言っているのか分かってしまった手前

どう切り返したらいいのか、いろんな台詞が頭をグルグル回った。



「……って、今のはセクハラになるのか?」

「いえっ、そんなことは……」


純情ぶっているわけではないけれど。

上手い言葉が出て来なくて、何だかバツが悪くなる。


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