恋愛感染エクスタシー

間合いを詰められ、ジリジリと後退りしたものの壁に阻まれた。


両腕を壁に突き、私の動きを封じ込める。


その視線には、可愛い年下の代名詞が不釣合いだった。



鋭いけれど、熱い眼差し。



予想もしていなかった反乱に、打開策はなかった。


それどころか、この状況にカラダが熱くなる私がいて

はやる鼓動を抑えきれずにいた。



「ねぇ、欲情しない?」


吐息を感じる至近距離で囁かれて、観念した。


答える代わりに、目を閉じる。


すぐに塞がれた唇。

< 22 / 31 >

この作品をシェア

pagetop