恋愛感染エクスタシー

ほどよく隆起した肩甲骨の筋肉

均整の取れた背中

ガッシリとした腕を見て、ドキドキは加速するばかり。


ワイシャツの下に隠されていた“素顔”は、あまりにも魅力的で。



あの腕に引き寄せられたら……


あの胸に抱かれたら……


一体、どんな感じなんだろう。



……ううん、いっそ抱き締めてもらいたい。



突き進む妄想は、願望へと変わっていく。


顔がみえないのをいいことに、その背中に熱い視線を送っていると、田辺くんが突然振り返った。


慌てて目をそらしてみたけれど、視界の隅で田辺くんがクスッと笑うのが見えて、決まりが悪くなる。


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