麗雪神話~麗雪の夜の出会い~
ディセルは両腕を突出し、その力を甲虫へと集中し始めた。
「凍りつけ!」
ディセルの声に合わせ、パキン、と甲虫の体の一部が凍りつく。
しかし、甲虫は痛くもかゆくもないようだ。
二人を狙い、巨大粘液を発射する。
咄嗟にディセルがセレイアを抱いて間一髪避けたが、すっぱりとあたりの木々がまっぷたつになった。
恐るべき威力である。
「ここじゃないみたいだ、今度はもう少し中央を狙ってみる。セレイア、足止めできそう?」
「やってやるわ!」
セレイアはふらつきながらも甲虫を挑発した。
「こっちよ! おバカさん!」
甲虫が羽を広げ、セレイアを踏みつぶそうと飛びあがる。
「凍りつけ!」
ディセルが集中する時間を十分稼ぐことができたようだ。
またしても甲虫の体の一部、今度は先ほどより中央に近い部分がパキンと凍りついた。
ディセルの力をもってしても全体を凍らせることはできないらしい。
今度は甲虫の動きに変化があった。
ギギギ、と唸り声のようなものをあげて、わずかに動きが鈍ったのだ。
「近い! 本物の一部はあそこだ! セレイア、あそこを狙って!」
「わかったわ!」
「凍りつけ!」
ディセルの声に合わせ、パキン、と甲虫の体の一部が凍りつく。
しかし、甲虫は痛くもかゆくもないようだ。
二人を狙い、巨大粘液を発射する。
咄嗟にディセルがセレイアを抱いて間一髪避けたが、すっぱりとあたりの木々がまっぷたつになった。
恐るべき威力である。
「ここじゃないみたいだ、今度はもう少し中央を狙ってみる。セレイア、足止めできそう?」
「やってやるわ!」
セレイアはふらつきながらも甲虫を挑発した。
「こっちよ! おバカさん!」
甲虫が羽を広げ、セレイアを踏みつぶそうと飛びあがる。
「凍りつけ!」
ディセルが集中する時間を十分稼ぐことができたようだ。
またしても甲虫の体の一部、今度は先ほどより中央に近い部分がパキンと凍りついた。
ディセルの力をもってしても全体を凍らせることはできないらしい。
今度は甲虫の動きに変化があった。
ギギギ、と唸り声のようなものをあげて、わずかに動きが鈍ったのだ。
「近い! 本物の一部はあそこだ! セレイア、あそこを狙って!」
「わかったわ!」