麗雪神話~麗雪の夜の出会い~
「プミールは皆お花を食べて生きているのよ」
セレイアはそう言ったが、実は今プミラに差し出そうと懐から取り出したのは本物の“お花”ではない。
お花の形をした、砂糖菓子だった。
ディセルもすぐにそれに気が付いたようだ。
「これ…本当にお花?」
「ふふ、この子は変わり者でね。本物のお花より、砂糖菓子の方が好きなのよ。ね? プミラ」
プミラの前で砂糖菓子を左右にちらつかせると、プミラが面白いように首を動かして砂糖菓子を追う。
「あげてみる?」
「いいの?」
にこにこと頷くと、ディセルが興味津々といった様子で砂糖菓子をプミラの前に差し出した。するとプミラは瞬く間に砂糖菓子を吸い込んでもぐもぐと食べた。
動物が食事をしているところを見ると、心が和む。
ディセルも同じだったのだろう、うわあ、と嬉しそうな声をあげた。
「すごくかわいい…。
っと、うわっ!!」
突然プミラがディセルにとびかかって顔をべろべろと舐めはじめた。
褒められたのが嬉しかったに違いない。
セレイアは慌てるディセルがおかしくて声をあげて笑った。
「あまり喜ばせるとそういうことになるわよ?」
「あはは、プミラ。俺はディセル、よろしくな」
二人はプミラに乗って、城下の貴族街へと飛んだ。
セレイアはそう言ったが、実は今プミラに差し出そうと懐から取り出したのは本物の“お花”ではない。
お花の形をした、砂糖菓子だった。
ディセルもすぐにそれに気が付いたようだ。
「これ…本当にお花?」
「ふふ、この子は変わり者でね。本物のお花より、砂糖菓子の方が好きなのよ。ね? プミラ」
プミラの前で砂糖菓子を左右にちらつかせると、プミラが面白いように首を動かして砂糖菓子を追う。
「あげてみる?」
「いいの?」
にこにこと頷くと、ディセルが興味津々といった様子で砂糖菓子をプミラの前に差し出した。するとプミラは瞬く間に砂糖菓子を吸い込んでもぐもぐと食べた。
動物が食事をしているところを見ると、心が和む。
ディセルも同じだったのだろう、うわあ、と嬉しそうな声をあげた。
「すごくかわいい…。
っと、うわっ!!」
突然プミラがディセルにとびかかって顔をべろべろと舐めはじめた。
褒められたのが嬉しかったに違いない。
セレイアは慌てるディセルがおかしくて声をあげて笑った。
「あまり喜ばせるとそういうことになるわよ?」
「あはは、プミラ。俺はディセル、よろしくな」
二人はプミラに乗って、城下の貴族街へと飛んだ。