麗雪神話~麗雪の夜の出会い~
木製のしゃれたドアを開けて入り口をくぐると、カランコロンと澄んだ鈴の音が鳴り、「いらっしゃいませ!」と声が掛けられた。
「フリムと二人で良く来る店なのよ。席、どこにする?」
ディセルは入り口に吊り下げられた連鈴が珍しかったらしく、手で鳴らしてみては神妙な顔つきをしている。
「窓際がいいわ。行きましょ」
ここはセレイア行きつけのカフェレストラン“オアシス”。
店内は大きな窓からさんさんと光が降り注ぎ、明るい。
そして暖炉の火で、ぽかぽかと暖かかった。
いたるところに置かれた鉢植えのグリーンは色とりどりの見事な花を咲かせ、外の雪景色からは想像もつかない、まさに雪の国の中の“オアシス”のような場所だった。
あたりをきょろきょろするディセルを連れて、セレイアは窓際の空いていた席に二人で座った。
祝日ということもあって、店内は老若男女大勢の客でにぎわっている。
「私はここのビーフシチューが好きなの! でもディセルは冷たいものの方がいいのよね。だったら、これなんてどう?」
「なになに、“鶏と大葉の旨辛バゲット”?」
「それに、エンドウマメの冷製スープをつけるといいわ」
「じゃあ、それを食べてみるよ」
店員に注文ししばらく経つと、隣の席に見慣れた夫婦がつくのが見えた。
「あ~! フリム! クレメント!」
「セレイア様!? ディセル様も」
「フリムと二人で良く来る店なのよ。席、どこにする?」
ディセルは入り口に吊り下げられた連鈴が珍しかったらしく、手で鳴らしてみては神妙な顔つきをしている。
「窓際がいいわ。行きましょ」
ここはセレイア行きつけのカフェレストラン“オアシス”。
店内は大きな窓からさんさんと光が降り注ぎ、明るい。
そして暖炉の火で、ぽかぽかと暖かかった。
いたるところに置かれた鉢植えのグリーンは色とりどりの見事な花を咲かせ、外の雪景色からは想像もつかない、まさに雪の国の中の“オアシス”のような場所だった。
あたりをきょろきょろするディセルを連れて、セレイアは窓際の空いていた席に二人で座った。
祝日ということもあって、店内は老若男女大勢の客でにぎわっている。
「私はここのビーフシチューが好きなの! でもディセルは冷たいものの方がいいのよね。だったら、これなんてどう?」
「なになに、“鶏と大葉の旨辛バゲット”?」
「それに、エンドウマメの冷製スープをつけるといいわ」
「じゃあ、それを食べてみるよ」
店員に注文ししばらく経つと、隣の席に見慣れた夫婦がつくのが見えた。
「あ~! フリム! クレメント!」
「セレイア様!? ディセル様も」