麗雪神話~麗雪の夜の出会い~
私服に身を包んだ二人を、ディセルは物珍しげにみつめていた。特にゆったりとした服でも隠し切れないフリムのおなかのふくらみが気になるようだ。
フリムはその視線にやわらかな微笑を返す。
「この子が、おいしいものをたくさん食べたいって言うものだから、来ちゃいました」
するとディセルはますます興味津々という様子になった。
「おなかの子どもの言っていることがわかるの?」
「もちろんですわ。眠りたい、食べたい、遊びたい。いろんなことを、この子は伝えてくれますの」
「すごい……」
「素敵な偶然だわ。ね、せっかく会えたし、一緒に食べましょうか」
セレイアの提案に、フリムはそれはいいと賛成したが、クレメントが大慌てで首を横に振った。
「姫巫女様と神人様と同席するなど、あまりにも畏れ多いです…」
「クレメント。今はただのセレイア。姫巫女じゃないわ。みんなで食べた方が楽しいわよ。ディセルはどう思う?」
「賑やかな方がいいよ」
「じゃあ、決まりね!」
クレメントも内心は一緒に食べたかったらしく、頬を上気させて喜んでくれた。
かくしてセレイアたちは四人で相席して、食事をとることとなった。
フリムはその視線にやわらかな微笑を返す。
「この子が、おいしいものをたくさん食べたいって言うものだから、来ちゃいました」
するとディセルはますます興味津々という様子になった。
「おなかの子どもの言っていることがわかるの?」
「もちろんですわ。眠りたい、食べたい、遊びたい。いろんなことを、この子は伝えてくれますの」
「すごい……」
「素敵な偶然だわ。ね、せっかく会えたし、一緒に食べましょうか」
セレイアの提案に、フリムはそれはいいと賛成したが、クレメントが大慌てで首を横に振った。
「姫巫女様と神人様と同席するなど、あまりにも畏れ多いです…」
「クレメント。今はただのセレイア。姫巫女じゃないわ。みんなで食べた方が楽しいわよ。ディセルはどう思う?」
「賑やかな方がいいよ」
「じゃあ、決まりね!」
クレメントも内心は一緒に食べたかったらしく、頬を上気させて喜んでくれた。
かくしてセレイアたちは四人で相席して、食事をとることとなった。