麗雪神話~麗雪の夜の出会い~
それから数日経ったある夜更けのことだった。
ディセルは寝つけずに、なんとなく窓の外の雪を眺めていた。
しんしんと降り積もる雪は、見ているとどこか安心感のようなものを感じて落ち着く。
セレイアは今頃何をしているだろうか。
もちろん、眠っているに決まっているのだが、そんなことを思う。
恋心を自覚してからは、彼の生活はセレイア中心に回っている。
セレイアと言葉をかわし、笑顔を交わし合うことが、生きがいのようになっている。
そのせいで見間違えたのかと思った。
たった今、窓の外を横切って行った人影を。
(セレイア…?)
背に流した黄金の髪と、見慣れた外套。紛れもなくセレイアだ。
しかしこんな時間に、たった一人で、いったいどこへ行くと言うのだろう。
どうしても気になったので、ディセルは急いで後を追うことにした。
外套をひっかけて、外に出た。冷たい空気が肌を刺すが、ディセルにとってはなんでもない。むしろひんやりと心地良いように感じた。
どうやらディセルが普通の人々より寒さにとても強いらしいことは、最近になってわかったことである。
新雪に足跡が残っていたので、彼女の後を追うのは容易だった。
以前も行った神木の前に、愛しい華奢な少女の後ろ姿をみつけることができた。
ディセルは寝つけずに、なんとなく窓の外の雪を眺めていた。
しんしんと降り積もる雪は、見ているとどこか安心感のようなものを感じて落ち着く。
セレイアは今頃何をしているだろうか。
もちろん、眠っているに決まっているのだが、そんなことを思う。
恋心を自覚してからは、彼の生活はセレイア中心に回っている。
セレイアと言葉をかわし、笑顔を交わし合うことが、生きがいのようになっている。
そのせいで見間違えたのかと思った。
たった今、窓の外を横切って行った人影を。
(セレイア…?)
背に流した黄金の髪と、見慣れた外套。紛れもなくセレイアだ。
しかしこんな時間に、たった一人で、いったいどこへ行くと言うのだろう。
どうしても気になったので、ディセルは急いで後を追うことにした。
外套をひっかけて、外に出た。冷たい空気が肌を刺すが、ディセルにとってはなんでもない。むしろひんやりと心地良いように感じた。
どうやらディセルが普通の人々より寒さにとても強いらしいことは、最近になってわかったことである。
新雪に足跡が残っていたので、彼女の後を追うのは容易だった。
以前も行った神木の前に、愛しい華奢な少女の後ろ姿をみつけることができた。