彼氏より好きな人

「保健委員の男子、誰かなって」


先生は最後に残った保健委員の男子の事をいう。


その頃、クラスでとっても目立っていた男子が一人だけいた。


そいつは周りの男子に


「おい誰かなろーぜー」


と、声をかける。


そいつは入学当初から髪を染めてきたみたいで。


今はすっごく茶髪でチャラい。


じゃああんたがなれば、と言いたいが


どうやらそいつは体育委員になったらしい。


その茶髪なやつの名前。


それは黒板に名前が書いてある体育委員のところを見ればわかる。


新垣 秋。


それが彼の名前だった。


特に興味はないし、かなりうるさいだけ。


すると私の名前の隣に相方の名前が書かれる。


「じゃあ1年間はこれでいくんで、各委員なった人は責任もってしてください」


そう先生は言って、ホームルームが終わった。


クラスみんなが教室をガヤガヤと出ていく。


そんな中私は残された黒板を見る。


私の隣に書かれた名前、


山野 永久。


そこには私の1年間の相方が示しているように感じた。


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