彼氏より好きな人
体育祭という、大きな行事が終わった頃。

「そう言えば、春が言ってた可愛い人って??」


「ああっ、結局誰か分からなかったもんねー」


「うん」


入学してはじめの席は春と隣。


「あの人」


「あの、坊主頭の人??」


「違うわ!!の隣」


「…あ、あの人!!」


「ん??」


あの人は、


「私と委員会同じ人」


そう、春が言った人は私の相方の山野君だった。


「あっ、そうそうそうそう!!」


「可愛いかなー」


かっこいいの方がいいんじゃー…


「だってちっさいし、めっちゃ可愛いじゃん」


「あー、まぁ」


確かに山野君は身長が低い。


周りが高いから更に小さく見える。


だけど私よりは普通に高かった。


顔はもう、イケメン。


あんな人、同じクラスに2年に1回いるかいないかだよ。


「サッカー部なんだってー」


「へー」


まぁ、サッカーって顔してるな。


顔は小さく整っていて、髪の毛は全体的にふわっとしてて前髪は斜めに降りている。


でも、外見だけじゃん??


中身知ったら嫌いになるよ。


私はその中身を知ってるんだから。



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