ハイウェイ
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どこまでも続く長いハイウェイをはしり続けていた。車は旧式のオープンカー。速度メーターも、カーラジオもない。列車でもよかったんだが、目的地がなかったのでどれに乗ればいいのかわからなかった。もともと運転が好きじゃなかったので、一人の行くあてのないドライブは退屈だった。久しぶりに、朝、目が覚めた時、空がとても晴れていて、おまけにクソ暑かったので、シャワーを浴びて海にいこうと思った。できれば地中海のギリシャのちっさい島あたりに行きたかったが、金もパスポートもなかったので、とりあえず車で西に向かった。でも、そのうち海なんか行きたくなくなったが、天気もよかったのでそのまま車をはしらせた。何回かガソリンスタンドに寄ったので、もうサイフは空になってしまった。ハイウェイの真ん中あたりでガス欠、金欠になり、残ったのは動かないオープンカーと俺と小銭のはいったサイフだけだった。