魔女の瞳Ⅱ
私は反論しようとして。
「……っ」
言葉に詰まった。
確かに、私が何らかの理由で戦えなくなった時も、修内太が側にいれば守ってもらえる。
魔術を教える際にそういう打算が働かなかったと言えば嘘になる。
本当は修内太に魔術は使わせたくない。
でもいざという時は私の補助をしてもらえれば…。
修内太を護衛役にという私の考えが、クリスの言う『ちょうどいい傀儡』というのとどれ程違うというのか。
答えに窮する私に。
「メグ」
修内太が困惑した表情を向けた。
「嘘だろ?利用してたなんて…嘘だよな?」
「…そ…それは…」
私は即答できない。
ここで即答する事は、それこそ彼に対する偽りだと感じたのだ。
そしてその躊躇が、彼の中での決定的な不信へと繋がった。
「何で答えないんだよ…メグ」
修内太の表情は、困惑から怒り、怒りから失望へと変わる。
そして。
「そうかよ…」
修内太は私に背を向けた。
「じゃあな、『魔女』」
そんな言葉と共に。
彼は二度と振り返る事なく、私の元を去っていった…。
「……っ」
言葉に詰まった。
確かに、私が何らかの理由で戦えなくなった時も、修内太が側にいれば守ってもらえる。
魔術を教える際にそういう打算が働かなかったと言えば嘘になる。
本当は修内太に魔術は使わせたくない。
でもいざという時は私の補助をしてもらえれば…。
修内太を護衛役にという私の考えが、クリスの言う『ちょうどいい傀儡』というのとどれ程違うというのか。
答えに窮する私に。
「メグ」
修内太が困惑した表情を向けた。
「嘘だろ?利用してたなんて…嘘だよな?」
「…そ…それは…」
私は即答できない。
ここで即答する事は、それこそ彼に対する偽りだと感じたのだ。
そしてその躊躇が、彼の中での決定的な不信へと繋がった。
「何で答えないんだよ…メグ」
修内太の表情は、困惑から怒り、怒りから失望へと変わる。
そして。
「そうかよ…」
修内太は私に背を向けた。
「じゃあな、『魔女』」
そんな言葉と共に。
彼は二度と振り返る事なく、私の元を去っていった…。