魔女の瞳Ⅱ
クリスは『加護』の力で高めた身体能力を駆使し、修内太に迫る。

「くそ!」

修内太は、移動しながらクリスの攻撃を回避しつつ、何とか魔術のイメージを固めていく。

彼がイメージしたのはショットガン。

至近距離から…。

「くらえ!」

修内太の放った魔力の矢は、途中で四方八方に拡散し、クリスに襲いかかる!

「おのれ、未熟者かと思いきや…!」

思わぬ修内太の抵抗。

クリスは障壁で矢を防ぎながら舌打ちする。

「人間でありながら、何故魔女の肩を持つ!やはり『魅了』で虜にされているのか!?」

「そんな事されてない!」

修内太は次なる矢のイメージを固めながら叫んだ!

「俺は俺の意思でメグを助けに来たんだ!お前と違って、俺はメグの事を『魔女』なんて色眼鏡で見てないんだよ!」

彼の右手に魔力の光が灯る。

「これでも食らえ!」

叫びと共に、修内太は矢の連射を撃ち出した!

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