魔女の瞳Ⅱ
「天に召されろ」
クリスがまさに砲弾を放とうとした瞬間。
「!!」
ゴォッ!!と。
肌に風圧すら感じるほどの強大な殺気が、私の体から発散された。
その殺気に、クリスも無視していられなくなる。
「…なんだ…それは…」
「修内太がさっき言ってたでしょ…?」
私は縦長い瞳孔の右目でクリスを睨む。
「私の『鍵穴』は既に貫かれているの…それを無視して修内太に手を出しているから、私を殺すチャンスをみすみす逃すのよ…」
そう。
魔力のコントロールは成った。
『門』である私は、内面の魔力を働かせる事で、死の世界との連結を果たしたのである。
異界開門完成。
後は私がその気になれば、すぐにでも門は開く。
そして開いた瞬間、この場はどす黒い、命の存在を許さぬ常世に塗り替えられる。
「ば…馬鹿な…」
ここまで圧倒的な強さを見せ付けていたクリスが、初めてその表情に戦慄の色を浮かべた。
クリスがまさに砲弾を放とうとした瞬間。
「!!」
ゴォッ!!と。
肌に風圧すら感じるほどの強大な殺気が、私の体から発散された。
その殺気に、クリスも無視していられなくなる。
「…なんだ…それは…」
「修内太がさっき言ってたでしょ…?」
私は縦長い瞳孔の右目でクリスを睨む。
「私の『鍵穴』は既に貫かれているの…それを無視して修内太に手を出しているから、私を殺すチャンスをみすみす逃すのよ…」
そう。
魔力のコントロールは成った。
『門』である私は、内面の魔力を働かせる事で、死の世界との連結を果たしたのである。
異界開門完成。
後は私がその気になれば、すぐにでも門は開く。
そして開いた瞬間、この場はどす黒い、命の存在を許さぬ常世に塗り替えられる。
「ば…馬鹿な…」
ここまで圧倒的な強さを見せ付けていたクリスが、初めてその表情に戦慄の色を浮かべた。