魔女の瞳Ⅱ
いつも私はこの手の誘いを二つ返事で断ってきた。
大体人間にかかわるなんて面倒で嫌気が差してたから。
だから今回も。
「ごめんなさい。私カラオケとかそういうの興味なくて…」
そこまで言い掛けたのだが。
「ゴホン」
隣でわざとらしい咳払い。
見ると。
「……」
修内太がこっちを見ながらニッと笑っていた。
…数日前の彼の言葉を思い出す。
わかってるわよ。
人間全部を嫌な奴だって決め付けるなって言うんでしょっ。
ほんと、生意気な人間ね、こいつって。
私はひとつ溜息をついた後。
「私、最近の歌なんて歌えないけど、いいかしら?」
そう言ってぎこちない笑顔を浮かべた。
大体人間にかかわるなんて面倒で嫌気が差してたから。
だから今回も。
「ごめんなさい。私カラオケとかそういうの興味なくて…」
そこまで言い掛けたのだが。
「ゴホン」
隣でわざとらしい咳払い。
見ると。
「……」
修内太がこっちを見ながらニッと笑っていた。
…数日前の彼の言葉を思い出す。
わかってるわよ。
人間全部を嫌な奴だって決め付けるなって言うんでしょっ。
ほんと、生意気な人間ね、こいつって。
私はひとつ溜息をついた後。
「私、最近の歌なんて歌えないけど、いいかしら?」
そう言ってぎこちない笑顔を浮かべた。